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2011.11.22 変態ヒロイン羞恥淫欲晒し  # 3-1 『最強』
変態ヒロイン羞恥淫欲晒し 門馬小絵の場合
短編 # 3-1 『最強』


月が、この世のものではないほどに大きく、爛々と輝く夜。
魔力に惹かれ、半妖たちの活動も活発になる。

半妖。彼らの目的は定かではない。
だが、古くは妖魔、淫魔などと呼ばれることもあったそれは、人を堕とし、害をなす決して許されざる存在。
ジャスティレイファーもまた、古くは退魔師などと呼ばれた存在であり、現在は半妖を倒すため秘密裏に組織化された存在である。

この時期、ジャスティレイファーたちも特に慎重に、半妖の出現を警戒する。
彼女たち(選ばれた者たちはほぼ全てが女性であった)は2人1組となり半妖の掃討とパトロールにあたることとなる。
行動にあたっては新人とベテランが組むケースが多く、ベテランは新人のサポートと教育を担っていた。半妖の犠牲にあった家族の子供を預かって教育しているケースもあり、若い素質者に対しては、ジャスティレイファーが私生活でも家庭教師のような役割を兼ねていることもある。

門馬小絵。
ジャスティレイファーに変身する者や若き素質者たちの間で、その名前を知らない者はいない。由緒正しき退魔巫女、門馬一族の血を引く最強のジャスティレイファー。代々受け継がれてきたその素質は、最新型の強化スーツと調和し歴代随一とも言われる戦闘能力へと昇華していた。無類の強さを誇り、決して屈しない正義の心を併せ持つ気高き孤高の存在。門馬小絵、彼女がいれば、長く続いてきた戦いにこの代で終止符を打てるのではないか。そんな声さえあった。


駅前のイルミネーションを指差しながら、門馬小絵とペアを組んだ素質者である結衣が声を上げる。
「わぁ、もうクリスマスの準備みたいですね。きれい」
「集中して。奴らは人に化けて忍びこむこともある。人通りの多い場所でこそ注意が必要だから」
「あ、ごめんなさい…」
素質者のことを思って、もあるが、こと半妖退治に関することとなると、絶対に妥協や油断を許さない。つい口調が厳しくなる。素質者の後輩からは、いちばん厳しい先輩としても有名だったのだ。
「ううん、ごめんね。落ち着いたら、みんなでクリスマスパーティーしちゃう?」
「えー。小絵さんがそんなこと言うなんて意外!」
「ふふっ。私が結衣ちゃん用のケーキ、作ってあげる」
「わぁーうれしいですっ」
「…」
「どうしたんですか?」
「…いる」
素早く駆け出す小絵。結衣も必死で後に続く。
細い路地。人目につかない場所で、半妖は人を襲う。

明らかに雑魚と分かる半妖2匹の真ん中に、肩からツノのようなものを生やした人型の半妖が立っていた。しっかりとした形を保てる半妖ほど、位が高いと見なされる。その妖気は、結衣には恐怖をもたらすほど、はっきりと感じられていた。
「小絵さん…」
結衣は思わず、小絵の後ろに隠れる。
「大丈夫。任せて」
こちらへと後退りして逃げてくるターゲットの女性。小絵はその前に悠然と立ちふさがる。

雑魚半妖が舌打ち。
「ジャスティレイファー…また貴様らか…」
「人をおもちゃにする半妖は絶っ対に許さない…私が、滅ぼす! 変身!」
光の渦が巻き起こり、小絵はジャスティレイファーの強化スーツを身に纏う。

「けっ…邪魔を…ぐぉおおおお!」
口が大きく裂け、牙をむき出しにして襲いかかる半妖。だが次の瞬間、目にも止まらぬ攻撃で半妖は消滅していた。
ジュバァアア…あっさりと溶けていく雑魚半妖。

「やるじゃねえか小娘…面白い」
ボス格の半妖は、小絵に襲いかかろうとする半妖の肩を掴むと、そのまま引き千切り自分の体へと吸収する。更に大きくなるツノ。
「え? ボ、ボス? おれ? グェえええっ」
「ちっ、不味いな…力の足しにもならん。俺が手を下すとは。邪魔な小娘め」
「ふんっ。いつまでだって、邪魔し続ける。私は絶対に…半妖を…、許さない!」
全く臆する様子もなく、まっすぐ歩いて行く小絵。
「俺を恐れないだと…生意気なっ!」
肩のツノが自在に伸びる牙のように、小絵を襲う。
「キャァアッ!小絵さん!」
思わず目を閉じ結衣が驚きの声を上げた瞬間、その悲鳴はそのままボス格の半妖のものに変わっていた。
「ギャァああ、ぐええええ、オレ様がっ、ぐ、ぐあぁあっ」
結衣が目を開けるとすでに、半妖の身体は半分が消滅していた。小絵の鋭い動きに為す術なく、あの禍々しい妖力を持つ半妖は敗れたのだ。何もできない半妖にさらに攻撃を加え、完全に消滅させる小絵。

「私は負けない…全ての半妖を…あいつを倒す日まで」
結衣の耳にも確かに聞こえた、力強い決意と悲しみを秘めたような声。

満月に照らされた小絵の影が、仄明るい路地に伸びる。
小絵は、絶対に忘れてはいけない大切なことのように、消えていく半妖を見下ろしながらそれを呟いた。


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